「ごらんなさい、この汚らわしい生き物を」
天使の言葉が短い沈黙を破りました。
「え・・と・・・。」
言葉に詰まる2人を見て、天使はため息まじりに続けました。
「いいわ。あなたたちのような人間をを見過ごすわけにはいかない。2人とも私に着いて来なさい」
天使が剣を空に掲げると、まばゆい光が3人を包みました。
そのまま二人の女の子の身体はふわりと宙に浮かび上がります。
「キャッ!何これ?何をするつもりなの?!」
天使が自分たちに危害を加えるようには思えませんが、何かをしようとしていることは確かです。