<その2>
放課後の教室には残っている生徒は少なかったが、それでも何人かが居残っている。
女子と男子がふたりづつ。
香子と梓は、その女の子たちのところに近づいて、こっそりと言った。
香子
「ねーチンポ、見たい人、いる〜〜???」
椅子に座って会話していた女子ふたりは、しばらく黙って香子の差し出したスマホを凝視していたが、やがておもむろにひとりが立ち上がった。
ツインの子
「見てあげてもいいけど?」
香子
「『あげても』って、こっちが見せてあげるんだよ(怒)」
ツインの子
「え〜、だってあのきったないチンポでしょ。
好き好んで見るわけないじゃん。」
香子
「そんなら見せてあげない、あっち行って。」
ツインの子
「だから見てあげるって言ってるのよ。
そっちが見せたくて寄って来たんでしょ、だったらさっさと見せなさい。」
香子
「もーっ、なんで多佳子ったら、いつもそーなのよ。」
多佳子と呼ばれた女の子は強引に香子の手を掴んでスマホの画面を自分の方に向ける。
多佳子
「うわっなにこれ!?
っていうかこれ盗撮?!
これふたりともうちのクラスの生徒じゃない。
で、こ、これが・・・生のチンポ・・・(ゴクリ)」
香子
「ほーら、やっぱり見たかったんだ。
聞こえたよ、その生唾ゴクリ。
チンポ見るの初めてなんだよね。」
多佳子
「そ、そんなことないよ。
チンポなんて、ネットでいくらでも見れちゃうし、こんなもの・・・
ねぇ、めぐみ?」
多佳子はもうひとりの女の子に同意を求めた。
めぐみ
「ええっ・・・
あたしは・・・全然見たことないかな。
ネットでも・・・」
梓
「そうなんだ。
じゃあいい機会だから一緒に見よっ!
同級生がチンポをしごいて射精しちゃう一部始終だよっ。」
めぐみ
「音が聞こえにくいから、何言ってるのかわからないけど、楽しそう…」
梓
「何回見ても面白いよ〜
男の子のあられもない姿とか特に。
ほら、チンポのグロさにご注目ーっ!」
めぐみ
「男の子って、オナニーの時ってあんまりしゃべんないんだね。
もっと激しいのを想像してた。」
香子
「もう一心不乱にチンポをしごいてるって感じでしょ。
なんか動物っていうか、馬鹿みたいで、面白いよね〜」
自分勝手な思い思いの感想が飛び交う。
女子たちの視線はスマホの小さな画面にくぎ付けだ。
めぐみ
「あたし・・・
もっと近くでチンポ見てみたい。」
梓
「めぐみもそう思う?
そうだよね、私達もそう思ってたの。
こんなふうにチンポ見せてくれる男子がいないかな〜って。」
香子
「そうそう、オナニーもさせてみたいよね。
でもそんなに簡単に男子がチンポ見せてくれるかな〜って。
何か弱みでも握らないと、って2人で話してたんだ〜」
多佳子
「ふーん、男のチンポなんて、女の子がその気になればすぐ見れるんじゃない・・・
だってあいつら、内心女の子に見て欲しくてしようがないんだから。」
香子
「まーそうなんだけど・・・
男子なら誰でもいいってわけじゃないし・・・」
多佳子
「じゃあ・・・あの2人なんてどう?」
多佳子はあごをしゃくって教室の隅にいる2人の男子を指し示した。
彼らは何か勉強の話でもしているんだろうか、真面目な顔でじっと机の上のノートを見つめている。
梓
「メガネ男子の前田君と、坊主頭がまぶしいスポーツマンの後藤君ね。
満点とは言えないけど、まあ合格って感じかな〜。」
香子
「しーっ、聞こえるよ、梓〜。」
多佳子
「よーし、なら襲っちゃおっか!
じゃあ、いい?
そーっと近づくよ。」
4人の女子はいっせいに顔を見合わせると、男子たちににじり寄っていった。
<つづく>
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