しかし天使は思いとどまったのかそのまま地に降り立ちました。
男の子の大事なものに、ひんやりとした剣の刃が押し当てられています。
「
ねぇ、あなた。人間はこんなものを平気で放っておくの?
」
天使は女の子に問いかけました。
女の子は少年の股間から目を離せないまま声にならない声で言います。
「
ど、どうするの…?
」
それが聞こえたか聞こえないかは定かではありませんが、天使の剣を握る手にぐっと力が込められ、男の子はそれに合わせてつま先立ちになりました。